ヤクルト由規投手(27)が、ダルビッシュからの「ビール禁止令」で肉体改造だ。
今オフの課題は「体のボリュームアップ」。昨年12月はダルビッシュと合同自主トレを行い、思いもよらぬ“指令”を受けた。「お酒の話になって、ビールは控えたほうがいいと言われた。炭水化物とビール(の組み合わせ)が良くないと。飲まないに越したことはない」。日常生活の意識から変わり、筋力アップでの体重2キロ増に成功した。
ビール党の由規には非情な? 助言だった。プリン体や糖質を多く含むビールと炭水化物の組み合わせは、摂取カロリーが増えすぎて体調に影響しかねない。
ダルビッシュには「(酒は)百歩譲ってウイスキーかな」とアドバイスされた。蒸留酒は糖質がなく、体にも優しいとされる。ウエートトレーニングのやり方、サプリメントなどの効果的な摂取方法も教わった。由規は「影響は大きい。生かしていきたい」。右肩痛からの完全復活へ、やれることは全てやるつもりだ。
手応えはつかんだ。年明け早々に地元仙台でブルペン入り。座った捕手に約40球を投げた。昨年と時期は変わらないが「今年のほうが強く投げられた。(強度を上げるまでの)時間も短縮できている」と言った。ビールは控えても、調整のペースは落とさない。【鹿野雄太】
(2017年1月18日付日刊スポーツ紙面掲載)