スポーツをやっている子の親は、やっていない子の親に比べ、成長期の子どもの体や骨を作る食材を意識して摂らせていることが明らかになった。医学・栄養学などの有識者でつくる「コツコツ骨ラボ」が、25~49歳の子育て中の母親1000人を対象とした「子どもの骨の健康と食生活に関する意識調査」で分かった。

 意識してとらせている食材は魚、肉、ご飯、牛乳、納豆。とはいえ、やっている子の親であっても、緑黄色野菜以外の食品の積極摂取は5割以下と偏りがあることも判明した。

 また、成長期の子どもに必要な、丈夫な骨を作る栄養素のうち、カルシウム以外の認知率が極めて低いことも明らかに。

 丈夫な骨を作るには、カルシウムのほか、カルシウムを骨に吸収させやすくするビタミンD、カルシウムを骨に沈着させるビタミンK2なども必要だ。カルシウムを含む牛乳・乳製品は骨を作るために積極的に摂らせているものの、ビタミンDを含むキノコ類、ビタミンK2を含む納豆などを意識して食べさせている母親は非常に少ないという結果となった。

 「骨は成人(20歳)までを目安に作られる」「筋肉を鍛えて強くすることはできても、骨は強くすることはできない」「高齢になってからでは、努力しても骨を強くすることはできない」の正答率も高くなかった。

 さらに、毎日の食事を作る母親の4人に1人以上が「子どもの成長に適切な食事や栄養を理解できている自信がない」と答えており、迷いながら子育てしている実態も。それでも「規則正しい食事」「朝食をとる」といったことなど、悩みながらも工夫している様子がうかがえた。