花粉症やアレルギー症状を抑える対策として、新たに「酢酸菌」の摂取が有効的であるという最新研究結果がこのほど発表され、酢酸菌ライフがメディア向けにセミナーを行った。

「酢酸菌」が免疫細胞を活性化

酢酸菌とは、アルコールから酢を作る際に加える菌で、アルコールの表面にこの菌を浮かせることで、発酵が始まり酢が作られる。

これまで、花粉症対策には、腸内環境の改善に役立つ乳酸菌や納豆菌などの発酵食品が注目されていたが、今回の研究発表では、酢酸菌はこれらの菌とは異なる作用で免疫細胞を活性化させることが判明した。

花粉症対策の3原則として

①花粉を体に入れない
②体質を改善する
③薬で症状を抑え込む

が挙げられるが、なかでも②の体質改善は、重要なポイントだ。

酢酸菌と乳酸菌の併用摂取で相乗効果

腸内には免疫スイッチが複数あり、感染症など病原体の侵入を感知し、免疫を作動させる働きを持っている。主にアレルギーを感知する免疫スイッチは「TLR2」「TLR4」という免疫スイッチだが、乳酸菌や納豆菌が「TLR2」を作動するのに対して、酢酸菌はこの両方の免疫スイッチを作動させることができる。2つのスイッチが働くことで、免疫細胞を刺激して活性させ、免疫バランスを整える効果が期待できる。

さらに、酢酸菌と乳酸菌を併用して摂取すると、単体で摂取するよりも免疫細胞が倍以上活性することが確認され、相乗効果があることがわかった。

一般的な酢には「酢酸菌」含まれない

現在売られている一般的な酢は、製品過程でろ過の工程を経て出荷されているもので、酢酸菌はほとんど含まれていない。伝統的な酢の「にごり酢」や、黒酢、バルサミコ酢、香酢などには含まれているので、これらを利用したい。

酢以外に酢酸菌を含む食材として、ナタデココ、カスピ海ヨーグルト、ケフィアヨーグルト、紅茶キノコなどがある。

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