バレーボール男子日本代表の期待の新星として東京オリンピックで活躍し、29年ぶりの8強に大きく貢献した髙橋藍(らん)選手(20=日体大2年)はプレーだけでなく、食事面でも石川祐希主将(25)に刺激を受けていた。課題に肉体強化を挙げる若きアタッカーに話を聞いた。【聞き手・中西美雁】

食事について話をする髙橋藍
食事について話をする髙橋藍

-まず、オリンピック選手村の食事の感想は

おいしかったですね。日本人からしたらちょっと物足りない部分はあったかもしれないですけど、海外の人は絶賛していました。いろんな日本食を食べたり、試合がない日はピザを食べたり。うまく気分転換をしながら食べてましたね。

-5月にネーションズリーグでイタリアに行ったが、海外での食の苦労は

イタリアは全く問題なかったです。パスタも好きなので、パスタ、ピザ、ポテトとかなんでも食べました。

他の国ではタイに行ったことがありますが、タイのご飯もおいしいですからね。でも、トムヤムクンはちょっと食べられなかったかな。地域によっても違うと思うんですが、香辛料が強すぎて咳き込んでました。辛いなーと思って。あとは大丈夫でした。

ミキプルーンスーパーカレッジバレー2020の決勝(対早大)でスパイクを放つ日体大の髙橋 
ミキプルーンスーパーカレッジバレー2020の決勝(対早大)でスパイクを放つ日体大の髙橋 

-今の課題は「肉体強化」ということだが、食事は意識しているか

もちろん意識しています。それも尊敬する石川祐希選手から見て学んだことなんです。プレーにおいても、自分が勝手に石川選手のプレーを見て、真似してたところもあるので、そこにもつながるんですけど、石川選手は本当に食事から意識が高い。特にお米(ご飯)の量を500gとか600gとか、いっぱい食べている印象がすごくある。体を回復させるにも、体を作っていくためにも、それくらい食べないといけないんだなと学んでいます。

日体大のレストランkarakusaの食事(日本体育大学提供)
日体大のレストランkarakusaの食事(日本体育大学提供)

自分たちはいっぱい動いているので、その分だけ食べて体を作らないといけない。練習とウエイトトレーニングをするので、自分も大学では4食食べています。3食食べて、また夜に食べる。今そうやって、体重を増やしながら体を作っています。

-練習後すぐに補食をとる

練習が終わった後に食事をして、1時間か2時間くらいあけて、またご飯を食べる感じです。

日体大のフードコート・グレートライオンのグレートライオン定食(日本体育大学提供)
日体大のフードコート・グレートライオンのグレートライオン定食(日本体育大学提供)

-それも石川選手に聞いた?

トレーナーさんと栄養士さんに相談して、「体を作るためにはそれだけ食べないといけない」「1回で多くとっても意味がない」とも教えてもらいました。(栄養も量も)バランス良く、4食で補給していく感じですね。

日体大のレストランkarakusaの食事(日本体育大学提供)
日体大のレストランkarakusaの食事(日本体育大学提供)

-特にお米をたくさん食べている

そうです。炭水化物をたくさん摂ることが一番のエネルギーになるので。体重を増やすにも炭水化物が必要です。もちろんバランス良く食べること、タンパク質も必要ですけど、まずはエネルギー量を確保するためにもお米をしっかり食べるようにしています。

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