結婚を発表して話題のドジャース・大谷翔平投手(29)の大好物は、意外にも庶民的な「イン・アンド・アウト(In-N-Out)」のハンバーガーでした。イン・アンド・アウトは日本未上陸ながら昨年、恵比寿で1日限定のポップアップストアを出店したこともあり、その名を聞いたことがある方も多いでしょう。
大谷投手は、ドジャースタジアムで行われたファン感謝イベントで「好きな食べ物」としてあげましたが、同僚となった山本由伸投手(25)も球団公式SNSで公開されたチームインタビューで好きなアメリカンフードに挙げており、「イン・アンド・アウト」とは一体どんなハンバーガーなのか気になったファンもいたのでは? そこで現地ロサンゼルスから、愛される理由を紹介します。
ヘンリー王子も「大好き」カリスマ的人気
「イン・アンド・アウト」は、1948年にカリフォルニア州初のドライブスルーのハンバーガー・スタンドとしてロサンゼルス郊外で創業。2024年3月現在、西海岸周辺の8州で約400店舗を展開する家族経営の企業です。
ロサンゼルス周辺ではどの店舗も、食事時になるとドライブスルー渋滞が発生するほどのカリスマ的人気を誇り、英国から移住したヘンリー王子も「大好き」と公言するなど著名人にも熱狂的ファンが多いことで知られます。カリフォルニア州を中心に南西部にしか店舗がないため、東海岸からわざわざプライベートジェット機で食べにやってくる富豪もいると言われています。
ロサンゼルス観光に来たら「食べずには帰れない」と言われる「イン・アンド・アウト」ですが、見た目はごく普通で何の変哲もありません。メニューも「ハンバーガー」「チーズバーガー」「ダブルバーガー(パテ2枚重ね)」の3種類とポテトしかなく、初めて訪れる人は肩透かしを食らうかもしれませんが、一口食べると他のハンバーガーとの違いが分かります。
他のハンバーガーとの違いと愛される理由
その特徴は次の5つです。
①添加物や防腐剤不使用の新鮮な未冷凍牛肉のみを使い、注文を受けてから調理する
②レタスやトマト、オニオンの鮮度が抜群
③ポテトは店頭で新鮮なジャガイモを切って揚げている
④知る人ぞ知る裏メニューが存在する
⑤良心的な価格設置
ピンク色の特性ソースが味の決め手
さらにもう1つ、ファンを虜にしているのがピンク色の特性ソースです。具材にピクルスは使わず、代わりに刻みピクルス入りのサウザンドアイランドソースがたっぷり入っており、これが味の決め手になっています。このソースをポテトの上に豪快にかけた「アニマルスタイル」と呼ばれる裏メニューもあり、ツウの間で広く知られています。
アカデミー賞授賞式の夜に開催されるヴァニティ・フェア誌主催のアフターパーティーでもケータリングで出され、ドレス姿のスターたちがかぶりつく様子が話題になるなど、庶民からセレブまでみんなが大好きなハンバーガーです。ロサンゼルスに来た折には、ぜひお試しください。
【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】