高校時代、部活終わりに友だちと行った喫茶店。すっかり大人になった今も、その頃のことは鮮明に覚えています。

その喫茶店とは「珈琲館」。“一杯のコーヒーに心をこめて”というポリシーのもと、オーダーを受けてから丁寧に入れる本格派のコーヒーや、喫茶店ならではのフードが楽しめると人気のお店です。この秋、コーヒーに合わせた新メニューがお目見えしたと聞き、懐かしさを胸に店舗を訪れてみました。

炭火の香りが贅沢!存在感バツグンの厚切りビーフ

ランチタイムということもあり、さっそく期間限定の新メニュー「炭火焼ビーフとしめじの贅沢ボロネーゼ」をオーダー。“秋の味覚+香り”をコンセプトに開発されたそうで、みんな大好きボロネーゼパスタに、秋が旬のキノコと食べ応えのある牛肉がプラスされています。色鮮やかなミニサラダがついてくるのも嬉しいポイントです。

炭火焼ビーフとしめじの贅沢ボロネーゼ
炭火焼ビーフとしめじの贅沢ボロネーゼ

運ばれてきたパスタのファーストインプレッションは「肉々しい」。麺の間からのぞく牛肉には厚みがあり、存在感バツグンです。牛肉は炭火の直火で焼いているということで、噛みしめると炭の香りが鼻を抜けていきました。

ボロネーゼソースにもひと工夫されています。それは、炭火の香りとの相性を考え、隠し味にしょうゆを使っていること。道理でなんだか落ち着く味。甘めのソースにうま味の奥行きが加わっているようです。

高校生の頃も、部活終わりに珈琲館でパスタやホットケーキを楽しんでいました。当時はまだ栄養学の知識はありませんでしたが、運動後のゴールデンタイムにタンパク質と糖質を補給していたことになります。知らず知らずのうちに、理にかなった行動をしていたのですね。

コーヒーとのペアリングで相乗効果

珈琲館といえば、こだわりのコーヒーが楽しめるのも特徴です。この「炭火焼ビーフとしめじの贅沢ボロネーゼ」には、一番人気の「マンデリンG-1」を合わせるのがおすすめとのこと。コーヒーの濃厚な苦みがパスタのコクとマッチし、互いのおいしさを引き立て合う組み合わせだと感じました。

コーヒーは「マンデリンG-1」以外にも、季節限定商品など常時約10種類の銘柄が選べます(店舗によりラインアップは異なる)。オーダーを受けてから一杯ずつ丁寧に入れられたコーヒーのおいしさに、至福のひとときが味わえるのは間違いありません。

高校時代の思い出の味は健在

パスタを堪能した後には、思い出の味「トラディショナル・ホットケーキ」をオーダー。年間約120万食を販売(期間:2023年8月~2024年7月末)する人気メニューで、銅板で1枚1枚手焼きしていると言います。外はカリッと、中はふっくらしっとりと焼き上がり、そのおいしさは今も健在。ひとくちで高校時代にトリップできました。

ホットケーキにはシロップたっぷりがお約束
ホットケーキにはシロップたっぷりがお約束

「トラディショナル・ホットケーキ」には、看板商品の「炭火珈琲」をペアリング。ゆっくり飲んでも酸味が出てくることなく、最後まで豊かな苦みが楽しめました。合わせるミルクやシュガーも「炭火珈琲」専用で、お店の本気のこだわりを感じます。

今回はベーシックなホイップクリーム付きでしたが、「北海道小豆&抹茶アイス」「丸ごと苺ソース&ホイップクリーム」「バニラアイス&チョコクリームホットケーキ」などのバリエーションもあります。次回は午後のティータイムに、ほかのパターンも試してみたいと思います。

専用の濃厚ミルクとシュガーで、「炭火珈琲」のおいしさを引き立てます
専用の濃厚ミルクとシュガーで、「炭火珈琲」のおいしさを引き立てます

久々に訪れた珈琲館で、食欲の秋にふさわしい絶品パスタや若かりし頃の思い出の味、自分で入れたものとは全く異なるおいしいコーヒーを楽しみ、豊かな時間を過ごすことができました。何より嬉しかったのは、このおいしさを自分で作らずに味わえたこと。毎日頑張る自分へのご褒美のようで、日々の食事作りへのモチベーションアップにもつながりました。忙しさについ流されがちな毎日ですが、こうした機会も大切にしていきたい。切に誓った秋の1日でした。【レポート=アスレシピ編集部・真鍋千絵美】

協力:珈琲館(HP:https://c-united.co.jp/coffeekan/)