気温の低下に伴い、じわじわと高まってくるチョコ熱。そう、私は自他共に認める筋金入りの“チョコラバー”なのです。

そんな私のアンテナに、あるスイーツが引っかかってきました。それは、若かりし頃から足繁く通う珈琲館の冬限定メニュー「とろける濃厚チョコソースのホットケーキ~ダークチョコレート・カカオ58%~」です。

珈琲館の冬限定メニュー「とろける濃厚チョコソースのホットケーキ~ダークチョコレート・カカオ58%~」
珈琲館の冬限定メニュー「とろける濃厚チョコソースのホットケーキ~ダークチョコレート・カカオ58%~」

実はこの商品、昨冬にも提供され、人気を博していました。2024はなんと、ソースを20%増量して再登場。先行試食会があると聞き、さっそく参加してきました。

注文毎に専用の銅板で1枚ずつ手焼き

試食会では、ホットケーキを焼くところから見せていただけるとのこと。注文を受けてから一枚一枚専用の銅板で焼いていることは知っていましたが、その様子を目にしたことはありません。期待が高まります。

熱した銅板に金属の枠を置き、独自開発のホットケーキ生地を流し込みます
熱した銅板に金属の枠を置き、独自開発のホットケーキ生地を流し込みます

まずは熱した銅板に金属の枠をセット。独自開発のミックス粉を使ったホットケーキ生地を流し込んでいきます。このミックス粉は銅板で焼くことを想定し、複数の糖類を配合。コクと後味の余韻が楽しめるように仕上げているそうです。なお、店舗ではミックス粉も購入することができますが、こちらは家庭でフライパンを使って焼いたときに最もおいしく仕上がる配合になっているそうです。

7分ほどして生地がふくらんできたら、金属の枠を外して裏返します
7分ほどして生地がふくらんできたら、金属の枠を外して裏返します

7分ほどして生地がふんわりとふくらんできたら枠を外し、手際よく裏返していきます。まだ表面はやわらかい状態ですが、さすが熟練の技。最初と同じ位置にリズミカルに裏返していくさまについ目が釘付けになってしまいました。

ほぼズレなく元通りの位置に裏返していく熟練の技に目が釘付け!
ほぼズレなく元通りの位置に裏返していく熟練の技に目が釘付け!

さらに2分ほど焼いたら縦にしてコロコロと転がし、側面を焼いて出来上がり。さすが均一に熱が伝わる銅板で焼いているだけあり、焼き色にムラがまったくありません。外はカリッと、中はふんわりと焼き上がっていました。

裏面を2分ほど焼いたら縦にして、転がしながら側面にも火を通します
裏面を2分ほど焼いたら縦にして、転がしながら側面にも火を通します

まさにチョコにおぼれる!?20%増量のたっぷりソース

さぁ次はお待ちかねの濃厚チョコソースです。メニュー名にも謳っているとおり、カカオ58%をはじめとした複数のチョコレートやクリームなどを独自配合し、とろりと流れるツヤツヤソースに仕上げています。

注文毎に準備される濃厚チョコソースをたっぷりかけます
注文毎に準備される濃厚チョコソースをたっぷりかけます

今年の推しポイントは、ソースの量を昨年比で20%増量していること。より「とろチョコ」を体験でき、かつ美しく盛りつけられるギリギリの分量を吟味したそうです。目の前でチョコレートソースがかけられると、思わず「えっ、そんなに!?」と声がもれてしまうほど。“チョコにおぼれる”という看板に偽りはありませんでした。最後に粉糖でお化粧し、コーヒー豆を象ったチョコレートをトッピングしたら、バニラアイスとフローズンベリーを添えて完成です。

バニラアイスとフローズンベリーを添えて完成
バニラアイスとフローズンベリーを添えて完成

商品開発担当のおすすめは、まずホットケーキとソースだけで「大人向けのビターなチョコレート」を味わってほしいとのこと。おすすめに従って口に入れると、チョコソースは甘すぎず、ホットケーキのおいしさを引き立てる絶妙なバランスです。つい二口、三口と食べ進めてしまい、危うくベリーやアイスを残して完食してしまうところでした。ベリーは酸味、アイスはコクがプラスされ、さらに複雑なおいしさを堪能できました。

3種のコーヒーとのペアリングも

珈琲館といえば、こだわりのコーヒーも外せません。今回は人気の3銘柄とのペアリングも体験できました。

まず、スタッフイチ押しの「炭火珈琲」です。良質な国産備長炭で豆を深く焙煎しており、豊かな苦みと香りが楽しめます。味のバランスが良く、チョコレートとの相性も抜群です。

看板商品の「炭火珈琲」
看板商品の「炭火珈琲」

次に「マンデリンG-1」。G-1は等級を表し、希少価値の高いコーヒーとしても知られています。炭火珈琲同様酸味はなく、後味すっきりですが、飲んだときに広がる上品な味わいが印象に残ります。

希少価値の高いコーヒー「マンデリンG-1」
希少価値の高いコーヒー「マンデリンG-1」

3つめは「ブルーマウンテン100%」。口に含むと苦みとともにやわらかい酸味を感じ、ラストには甘みの余韻が広がります。まさに高級豆といった贅沢な味わいが楽しめました。

高級豆の代名詞「ブルーマウンテン100%」
高級豆の代名詞「ブルーマウンテン100%」

どの銘柄にもそれぞれ良さがありますが、今回の濃厚チョコソースをまとったトラディショナル・ホットケーキには、やはり「炭火珈琲」が最もマッチしていると感じました。

チョコソースたっぷりのリッチな味わいには、豊かな苦みの「炭火珈琲」がぴったり
チョコソースたっぷりのリッチな味わいには、豊かな苦みの「炭火珈琲」がぴったり

こちらの新メニューは全国の「珈琲館」と「珈琲館 蔵」にて、12月5日(木)から楽しめます。秋から冬のくつろぎのひとときに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。【レポート=アスレシピ編集部・真鍋千絵美】

協力:珈琲館(HP:https://c-united.co.jp/coffeekan/)