「食事で熱中症を予防する」コラムの第4弾(最終回)です。東京オリンピックが終わり、パラリンピックが始まりました。暑く、湿度の高い日本の東京で競技を行うために、海外の国や協議では様々な「暑熱対策」が行われていました。
暑熱対策の1つとして注目されているのが「アイススラリー」です。熱中症予防では「体を冷やすこと」が重要とされていますが、体の内側から冷やす内部冷却を行い、体の深部を冷やすための方法の1つです。
アイススラリーは、水と細かい氷がシャーベット状に混ざった氷飲料で、低温で流動性が高く、氷が水に溶ける際に体内の熱を吸収することができます。そのため、冷たい飲料の摂取より体を冷やす効果が高いとされています。
スポーツドリンクでアイススラリーを作ると、水分に加え、糖質と電解質が同時に摂取できる利点があります。スポーツの現場では、専用の機械で作ったものを保冷効果の高い容器で持ち運ぶか、市販のアイススラリーを活用することが多いようですが、運動前や運動中(ハーフタイム)にとることで、体温の上昇を少しでも抑えるために使われています。
今回紹介するレシピは「冷凍フルーツスムージー」です。学校や練習場に行く前や、帰宅直後にとることで、体を冷やすだけでなく、糖質とたんぱく質を補給できる補食としても活用できます。
写真は冷凍パイナップル、桃、ブドウを合計100g、牛乳を150gで作っています。最近はスーパーマーケットやコンビニエンスストアでも様々な冷凍フルーツが売っているのでお好みのものを選び、試してみましょう。氷もミキサーにかけてスラリー状にしてもいいですね。
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