食品衛生の基本は「つけない・ふやさない・やっつける」の3つと言われています。今回は2つ目のポイント「ふやさない」についてお伝えします。

料理を作るとき

 食中毒菌を増やさないポイントは、温度と時間の管理をすることです。まず温度について、食中毒菌の種類によって、増殖しやすい温度は異なりますが、一般的には15℃~40℃が適温で、35℃前後で増殖のピークになります。

 ですから、調理の終わった料理は、常温では放置せず、できるだけ冷蔵庫(15℃以下)で保管することをおすすめします。お弁当だと、冷蔵での保管が難しい場合は保冷剤や、冷凍した一口ゼリーをお弁当と一緒に入れると温度を低く保つことができます。

 次に時間について、調理が終わってから、食べるまでにどれくらい時間が空いているかを確認しましょう。常温に保管してあった場合、食中毒菌のひとつ、サルモネラは4時間で10倍に増加してしまいます。料理は作ってすぐに食べることが基本。ただ、どうしても調理後時間がたってしまう場合は冷蔵で保管し、温度管理と合わせて衛生管理を行いましょう。

料理を持ち運ぶとき

 お弁当を日の当たる場所や、暖房のきいた部屋に置いていませんか? 自分の食べるもので体調不良を起こさないように、日陰に置くこと、保管は涼しい部屋を選ぶことなどを意識しましょう。そのような適切な場所がないときは、選手自ら周りの大人(コーチ、保護者の方)に「どこに置けば、温度管理できるか」聞いてみることも大切です。

 お弁当の管理は、スポーツで使用する道具管理と同じこと、自分の体をつくるものを選手自身で管理できることが強くなるための方法のひとつです。

豚肉バター醤油ソース
豚肉バター醤油ソース

 今回は、バター醤油ソースにレモン汁を加えてすっきりとした味つけの豚肉料理「豚肉バター醤油ソース」を紹介します。スイスチャードという生野菜を使用しましたが、他の生で食べられる野菜でもかまいません。しっかりと加熱して、お肉だけお弁当のおかずにするのもおすすめです。