加工食品は便利で使いやすい一方で、保護者の方から「食品添加物が入っていることが気になります」という声も聞きます。スポーツドリンクなども食品添加物を気にしている方がいるようです。食品添加物はどういったものか、とらない方がよいものなのでしょうか。

食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。食品衛生法においては「食品の製造過程において、または食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、湿潤その他の方法によって使用するもの」と定義されています。

また、厚生労働大臣が安全性を確認して、指定した添加物(指定添加物)だけを使用させる方式(ポジティブリスト法式)によって使用されます。化学物質であるため、一定以上摂取すると有害作用が現れる可能性は否定できませんが、医薬品と同様に特定の目的で意図的に使用されることが必要で、安全性の確認がされています。

食品を加工・調理するときには、何らかの食品添加物が必要です。例えば、豆腐に使われる「にがり」も食品添加物になります。食品添加物を摂取したら、それらを排出するために、より多くのエネルギーや栄養素が必要になるのではと考えられますが、国内で販売されている食品をとる場合、過度の心配はいりません。

もちろん、自然素材の食材を使い、手作りしたものだけを食べて生活するのは理想だと思います。しかし、忙しい中で日々、子どもや家族の食事を準備するのは大変なことです。そういうときは、加工食品を上手に利用し、手間を抜きながら食事を整えると良いでしょう。

今回は、「タコとズッキーニのガーリック炒め」を紹介します。1センチ角にしたタコとズッキーニをオリーブ油と、チューブのすりおろしニンニクで炒めます。簡単に調理できるので、もう1品おかずが欲しい時におすすめです。

参考文献:食品衛生法

管理栄養士・田澤梓