梅雨の季節になりました。身体が重い、だるいということはないでしょうか。運動をしている子どもたちから、パフォーマンスが下がっている、疲れが取れにくいという声を聞いていませんか?
この時期の湿気によって、胃腸の消化力が落ち、十分なエネルギーが補給できないため、疲れやすくなります。東洋医学では身体の手足の浮腫が生じやすく、身体が重い、だるく感じやすくなると考えられています。
さらに、湿気は精神的にも影響を与えます。雨の日は気分が乗らないとネガティブに考えることはありませんか。雨で思うように練習ができない、試合スケジュールが変更になることが多く、モチベーション維持が難しいと感じているのではないでしょうか。
そんな時に積極的に摂りたい栄養素は、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム、カリウムです。カルシウムは精神が異常に興奮している時に抑える働きがあります。また、筋肉収縮に関係する栄養素の1つでもあり、不足すると筋肉収縮が不規則になり、筋肉疲労につながるともいわれています。
今回紹介するのは「ビタミン・ミネラル豊富なさっぱりコールスローサラダ」です。一般的なコールスローで見かけないひよこ豆やレーズンを入れることで、梅雨の時期にとりたい栄養素を摂取できます。
まず、ひよこ豆には、メンタルヘルスと関わりのあるマグネシウム、カルシウムが含まれています。豆の中でも造血のビタミンといわれる葉酸も豊富。貧血を予防し、抵抗力を高め、粘膜の健康を保つよう、アスリートを目指す子どもたちは不足しないようにしたいですね。
キャベツが消化器官の負担を軽減できるとよくいわれている理由については、こちらのコラム(「米粉パンで子どもに人気メニュー、疲労回復カツサンド」)をご覧ください。キャベツには、ビタミンCも豊富に含まれています。
レーズンには、生のブドウよりも極めて多くのカルシウムや鉄分、カリウムが含まれています。サラダや間食に加えるなどして、上手にとりましょう。
毎日の食事作りで、洗い物はできるだけ少なめにしたいですよね。このサラダもボウルを使わず、ビニール袋を活用して時間短縮もできます。塩と酢、切った野菜をビニール袋に入れ、風船のように空気を入れて膨らませて中身が飛び出ないように縛り、ぐるぐると全体が混ざるように回します。全体が混ざったら、空気を抜いて10~15分寝かせて、汁気を抜きます。その後、マヨネーズ、スイートコーン、ひよこ豆、レーズンを入れて、もんで器にいれて完成です。
【注】大豆アレルギーの方は、ひよこ豆の摂取は主治医にご相談の上、お召し上がりください。