2月に入り、地域によっては花粉の飛散量が増えて、花粉症で苦労している方も多いのではないでしょうか。花粉症とは全く縁がなく過ごしている方は、花粉症の症状は風邪と似ているというイメージをお持ちかもしれませんが、重篤になると横になりたくなるほどで日常生活に大きく支障が出てしまう方もいます。

花粉症の3大症状は、くしゃみ、鼻の症状(鼻水、鼻づまり)、眼の症状です。ほかにも咳や喉のかゆみ、赤みなどの皮膚症状、頭痛、微熱などの症状が出るケースもあります。

風邪と異なり、数日間で症状が落ち着くことはなく、花粉飛散時期はずっと症状が出ます。症状の出方には個人差があるものの、何週間も不調が続くため、学業や仕事に支障のないように工夫しながら乗り切らないといけません。

人によっては、花粉飛散シーズンは睡眠の質が下がり、気持ちが沈みがちになり、また不安感が高まる傾向が見られます(※1)。花粉症で落ち込んだり、苦労したりしている方が身近にいる場合は、相手の気持ちに寄り添って無理をしないようにサポートすることも大切だと思います。

食事内容の見直しも重要な対策

予防や症状軽減の底上げとして、食事内容の見直しも重要な対策の1つです。免疫バランスの調整や粘膜強化にも導くビタミンD、ビタミンA(緑黄色野菜)、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維、n-3系統油脂などは意識して摂りましょう。生活の質(QOL)を下げないよう食事にも気を配りましょう。

本日紹介するのは、ビタミンB群、食物繊維豊富なトウモロコシを使った「繊維質&代謝強化!米粉のトウモロコシマフィン」です。おやつ作りでも、花粉症対策強化につながる栄養素を意識して取り入れていきたいですよね。トウモロコシには、むくみ予防にもつながるカリウム、代謝アップにもつながるビタミンB1、B2、腸内環境の底上げにもなる食物繊維、マグネシウムなどが含まれています。

花粉症対策メニュー

過去にも紹介した「花粉症対策メニュー」も毎日の食事作りに参考にして下さい。食事、睡眠の質、メンタルマネージメントなどあらゆる面からケアをして花粉シーズンを乗り切りましょう。

※1=Katharina Trikojat, Hella Luksch, et al: Allergic mood” – Depressive and anxiety symptoms in patients with seasonal allergic rhinitis (SAR) and their association to inflammatory, endocrine, and allergic markers, Brain, Behavior, and Immunity,Vol.65, 202-209(2017)

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子