プロテインとはタンパク質のことですが、一般的には栄養補助食品のプロテインサプリメントをイメージされているようです。春になると、「何が、どんな種類がいいのか」といった質問が多くなります。

主なプロテインの種類は、牛乳に含まれるホエイプロテイン、カゼインプロテイン、大豆に含まれるソイプロテインがあります。

吸収が早いホエー、遅いカゼイン

牛乳に含まれるタンパク質の約20%を占めるのがホエイプロテイン。ホエイとは、ヨーグルトの上澄みにできる液体のことで、これに含まれるタンパク質がホエイプロテインです。よく使われているプロテインサプリメントで、吸収が速く、運動後の摂取がおすすめです。分岐鎖アミノ酸も多く含まれ、ミネラルや水溶性ビタミンも含まれます。

残りの約80%はカゼインプロテインで、ホエイプロテインに比べて吸収が遅いため、就寝前の摂取がおすすめです。

大豆が原料のソイ

ソイプロテインは大豆に含まれる植物性のタンパク質です。消化吸収に時間がかかるため、こちらも就寝前の摂取がおすすめです。女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンが入っています。

このように「プロテイン」と言っても種類がたくさんあり、製品の種類も多数あります。選ぶ際には用途や原料をしっかり確認しましょう。

その前に、食事を見直すことも忘れずに。食事を整えるのが大前提で、足りない分を栄養補助食品で補うようにしましょう。

今回はタンパク質豊富な鶏むね肉を使った「塩麹とり天」を紹介します。むね肉は脂質が少なく高タンパク。肉がぱさついたり硬くなったりするのが難点ですが、塩麹を使うと柔らかくなります。

管理栄養士・舘川美貴子