ママ特派員の藤木香織さん(大阪府堺市)に、食の大切さに気づいた経験や、今の思いをつづってもらいました。
========

 私は学生の頃、超偏食児、肥満児でケガばかりしていました。運動は好き、しかし度重なるケガで、運動部に入っても続けることができませんでした。

 30代後半になっても、スポーツ中に大ケガをして手術し、入院生活を余儀なくされました。その時のリハビリをきっかけに、身体作りを始めましたが、筋肉のつけ方や脂肪の減らし方がわからず、まずは食事から見直すことにしました。

手作り&バランスのとれた食事を意識しています
手作り&バランスのとれた食事を意識しています

 それ以降、運動後の疲労が残らなかったり、筋肉がついて脂肪が落ちたり、アレルギーや腰痛が改善するなど、いいことばかり。「30代後半でも、食事でこんなに変われるんだ」と体感しました。

足の手術を忘れるくらい、元気に動けるようになりました
足の手術を忘れるくらい、元気に動けるようになりました

 もし学生時代にこの知識があれば、もっと食べ物に気を使い、ケガを減らせていたかもしれません。そして気づいたのは、「毎日の食事は生きていく力になる!」ということです。

 私たちは食べたものでできています。私は、食事を見直すことで、自分の人生が変わりました。これは、毎日ハードな運動をするアスリートや、成長期の子どもにもいえることだと思います。しかし、子どもに何を食べさせたらいいのか、日々悩むお母さんは多いですよね。そんなお母さんに食事の大切さを伝えるとともに、食事の悩みを少しでも解消してもらえたらと思い、自分の体験や勉強して役立ったことを、お母さん方に伝える活動を始めています。

セミナー活動では参加者の思いが伝わり、自分の励みになります
セミナー活動では参加者の思いが伝わり、自分の励みになります

 そこでは、「苦手な食材はこんな風に食べさせましょう」とか「お弁当のひと工夫」など、実践できる具体的な方法を伝えるようにしています。子どもも、お母さんも、食事の力で一緒に元気になってもらいたいからです。お母さんが元気で笑っていることで、お子さんや家族は幸せになれますから。

 スポーツをするのも、何かを始めるのも、全ての土台は健康にあります。“感動を与えるスポーツ”と、“栄養があり健康になれる食事”が人を幸せにすると思って活動しています。このコーナーでも、具体的な内容を伝えていき、同じ母親として、日々の献立の手助けができたらと思っております。

藤木香織(大阪府堺市)

スポーツ栄養コンディショニングアドバイザー、調理師。
アスリートやスポーツをする子供の栄養相談、クラブや学校のセミナー、講義など活動。
サッカー部に所属していた高校3年生男子のママ。