<ママ特派員・サポーターから>
高校野球の冬は、本格的な体作りのシーズンです。チームによっては「3合飯」という食トレがあり、ご飯を山盛りのどんぶりで食べている様子をテレビなどでも時折目にしますが、私の主宰する料理教室では、そのことに苦しんでいる球児の悩みをたびたび聞きます。
確かにご飯は優秀なエネルギー源ですが、その量ばかりに気を取られ、他の栄養素が足りていなければよい体作りとは言えません。食品の栄養素はチームスポーツのようにそれぞれ役割をもっていて、ひとつだけ突出していたり、ひとつ欠けても結果がでないからです。
また、練習から夜遅く帰って3合飯をむりやりかき込んでから寝ると、就寝中は消化が優先され、成長のためにエネルギーが使われにくくなります。栄養を効率よく成長に回せないばかりか、翌日まで疲労が残り、ケガにつながる可能性も…。
私の教室では、夜はタンパク質、ビタミン、ミネラルといった体を作る栄養素のおかずを中心に、ご飯は練習の強度に合わせ、適度な量をとることをおすすめしています。
エネルギー源はご飯だけに限らず、おかずにイモ類をつかうなど、さまざまな形で補給することができます。
今回は糖質とタンパク質やビタミンが一緒にとれる「シェパーズパイ」を紹介します。パーティーのひと品にもぴったりです。
シェパーズパイ
◆作り方
❶ジャガイモ3個は皮をむき、一口大に切ってゆでる。やわらかくなったら湯を捨ててつぶし、塩、コショウ各少々、バター大さじ1、牛乳50mlを加えてなめらかなマッシュポテトを作る。
❷タマネギ小1個、ニンジン1/2本、ピーマン2個はそれぞれみじん切りにし、油大さじ1で炒める。ひき肉350gを加え、塩コショウで味を調える。小麦粉大さじ1を振り入れ、全体になじんだら牛乳100ml程度を加え、とろっとするまで混ぜながら加熱する。
❸オーブン皿に②を入れて①を重ね、溶けるチーズ適量をのせてオーブンで10分程度焼く。
※急ぐ時は②の手順を市販のミートソースで代用してもおいしいですよ。
【ママ特派員=兵庫県在住・高木夕佳子】