春の花粉シーズンを迎え、憂鬱になっている人が多いのではないでしょうか。花粉症は仕事などのパフォーマンス低下にも影響し、それによる経済損失額は1日あたりで「約2,215億円」に該当するとの調査結果も出ています。
パナソニックが、花粉症を抱える20~60歳の社会人1324人を対象に調査を実施したところ、花粉症の症状が自身の仕事のコンディションに「影響がある」と回答した人が79.0%。また、1日のうち花粉症により仕事のパフォーマンスが低下していると感じる時間は平均で約2.8時間となり、この結果を元に試算した経済損失額は1日あたり「約2,215億円」と推計されました。
仕事のパフォーマンスに最も影響を与える花粉の症状の上位には、「鼻水」「鼻づまり」「くしゃみ」がランクイン。鼻の症状から仕事のパフォーマンスが低下していると感じる社会人が多いようです。
春の花粉対策計画について、「計画的に行っている」という人が51.5%と最も多く、次いで「症状がでてから」「対策をしていない」との回答が続きました。計画的に対策を行うと回答した人の具体的な開始月は、春の花粉シーズンを本格的に迎える2~4月に対策を開始する人が60.4%と多く、2月より前から花粉症対策をしていると回答した人は39.6%に留まりました。
実際に行っている花粉症対策で最も多かったのは「マスクをつける」で、以下は「目薬」「空気清浄機の使用」「自宅に入る前に服の花粉を落とす」「加湿器の使用」の順。また、花粉対策を強化するために今後導入したいものは「舌下治療」「空気清浄機の使用」「花粉シーズン前にエアコンを掃除する」「加湿器の使用」などが上位でした。
鼻水や鼻づまりによるパフォーマンス低下は仕事をする社会人ばかりでなく、アスリートにも同様のことが言えるでしょう。鼻づまりが持続すると口呼吸になりやすくなり、夜間の睡眠などにも影響が出て集中力の低下にもつながります。花粉症の薬を飲む場合、予防効果を高めるために花粉が飛び始める2週間くらい前から飲み始めるなど、早めの対策を心がけましょう。