中学3年間で身長はどのくらい伸びると思いますか?
文部科学省の令和2年度の学校保健統計(※)によると、平均して男子は約15cm、女子は約4cm伸びるとされ、平均身長は下の表のようになっています。
●中高生の平均身長(cm)
年齢 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
中学・12歳 | 154.3 | 152.6 |
中学・13歳 | 161.4 | 155.2 |
中学・14歳 | 166.1 | 156.7 |
高校・15歳 | 168.8 | 157.3 |
高校・16歳 | 170.2 | 157.7 |
高校・17歳 | 170.7 | 157.9 |
これは平均ですので、実際は大きい人もいれば、小さい人もいます。分布図で表すと、このようになります。
サポートチーム卒業生の身長の伸び
私がサポートする中学女子サッカーチームで、3月に中学校を卒業した選手も3年間で大きく成長しました。改めて身長のデータを振り返ってみると、入学時に1番小さかった選手は136cm、1番大きな選手は164cm。それが卒業時で1番小さい選手は150cmで、1番大きな選手が168cmとなりました。
3年間の身長の伸びを見ると、3~4cmほどが6人でそれ以上伸びた選手が10人。10cm以上も伸びた選手は6人もいました。1番伸びたのは入学時に136cmだった選手で17cmも伸び、153cmになっています。
伸びる時期に個人差、しっかり食べること
このように、ぐんぐん成長が伸びる「成長スパート」の時期は個人差があります。特に、中学生女子は成長の早い選手もいて個人差が大きいのが特徴です。サポート開始時にはまず、小学生の時の身長、体重の伸びを確認した上で、エネルギーが不足しないように、体重がしっかりと増えていくようにと食べる量を増やすよう勧めることから始めます。
身長がこれ以上伸びるのか、不安になることもあるでしょうが、伸びると信じて親子で取り組んだことで、うれしい結果につながることも多くあります。卒業生の保護者から「もう、身長が伸びることはないと思って諦めていましたが、チームに入って食事の指導をしてもらい、食べることが出来るようになったら15cmも身長が伸びて驚きました」とのメッセージをいただきました。
成長期のアスリートにとって、今、何が最も必要か…ということを常に選手と一緒に考え、サポートしてきました。こちらの思いが選手に響き、家庭で継続的に取り組んだ結果です。身についた生活習慣、食生活は今後も続けて欲しいと思っています。
ただし、進学など新しい生活が始まると、それが乱れるという相談もよく受けます。疲れて帰宅し、夕飯をしっかり食べることが出来ずに寝てしまうという話は毎年、耳にするものです。そんな時は一品で多くの栄養素を摂ることができるおかずが重宝します。
今回紹介する野菜たっぷりの「青菜のグリーン餃子」は、色々な栄養素が詰まった主菜です。餃子の皮から炭水化物、ひき肉からタンパク質、野菜からビタミンやミネラルを摂ることができます。
今回は青菜に、タアサイを使用しました。タアサイはカロテンなどのビタミンが豊富で、緑黄色野菜の中でも食べやすい葉物野菜です。収穫量全国1位は静岡県です。
ベランダ菜園でも作られることが多く、ちょうど今頃種をまくと、6月頃には収穫ができます。寒さにも強いので、9月から10月頃に種をまいて作ることもできます。
具材にしっかりと味をつけることで、野菜が苦手な選手でも食べやすく、ご飯が進むおかずになります。ニンニクやニラを使わないレシピになっていますが、お好みで追加しても良いでしょう。
※文部科学省の令和2年度の学校保健統計
https://www.mext.go.jp/content/20210728-mxt_chousa01-000013187_1.pdf