進学、進級の時期はワクワクする気持ちを持ちながら、頑張りすぎてしまいがちですね。少し慣れてくると、心は頑張りたいと思っていても何となく食欲がなくて必要な食事量が摂れていない、運動量が増えて食べているつもりでも食事量が不足しているということがよくあります。
そのような時は、おかずの皿数を減らしたり、丼にしたりして食べやすくしてみたらいかがでしょうか。今回は、主食と副菜を1皿にした「タケノコと鶏肉のピリ辛炒め青菜添え」を紹介します。少しピリ辛の味付けなのでご飯がどんどん食べられるはずです。
タケノコは食物繊維が大変多く含まれており、腸内環境を整え、便秘解消にも効果的です。歯ごたえがあり、しっかりと噛むことで満腹感にもつながります。
ただ、繊維が多いということは消化にも時間がかかるということです。試合当日の朝などは食べ方に注意が必要です。その他の栄養としてはアスパラギン酸、グルタミン酸などのうま味成分のアミノ酸がたくさん含まれています。
皮なしか皮付きか目的で選ぶ
このレシピでは皮なしの鶏もも肉を使用していますが、エネルギー不足が心配な人、増量中などで摂取エネルギー量を増やしたい人は、皮付きの肉を使うと120kcalほどプラスすることができます。グングン成長しているアスリートの皆さんは皮の付いたお肉でも良いかもしれませんね。
このように、肉の部位を選ぶ時も自分はどっちが良いのか? と考えられるようになっていくと良いですね。鶏もも肉を、サーモンやマグロなどの魚にしても良いでしょう。それに茹でた小松菜を添えることで、盛り付けもおいしそうに見えますし、カルシウムや鉄分などアスリートに必要な栄養素もプラスすることができますね。
タケノコは早く茹でてあく抜きを
ある休日の昼下がり、青果店に行くと、ちょうど地元藤枝市内の農家の方が「朝掘ったばかりのタケノコ」を並べているところでした。とてもきれいなタケノコで、農家の方に声をかけると、「肥料をたくさん与えて、きれいにおいしく育てている自慢のタケノコだ」と話してくれました。迷わず購入して作ったのが、このレシピです。
タケノコは、掘ってから早く茹でた方がおいしいといわれているので、急いで帰り、次のように茹でてあく抜きをしました。
■タケノコのあくの抜き方
①たわしなどで洗い、根元を薄く切ります
②穂先を斜めに切り落とします
③縦に切り目を入れます
④大きなお鍋にタケノコ、赤唐辛子、米ぬかとたっぷりの水を入れます
⑤強火にかけて煮立ったら吹きこぼれない程度の火加減で45~60分ほどゆでます(途中で水の量が減ってきたら追加します)
⑥ゆで汁につけたまま冷まします
⑦完全に冷めたら、水でぬかを洗い流し、切れ目から皮をむきます
時間はかかりますが、作業は簡単です。大きめの保存容器にタケノコとかぶるくらいの水を入れ、冷蔵庫で保存(必ず水に浸かっている状態で保存)。毎日水を取りかえて、3~4日は保存可能です。
水煮のタケノコもいいですが、旬の時期はとれたてのものを食べたいですよね。タケノコが売られていたら、ぜひ挑戦してみてください。