トレーニング後の食事で、「そうめんが食べたい」と言ってきた選手がいました。この時期の主食は冷たい麺類が好まれます。中でもそうめんは細いので、するするとのど越しが良く、食べやすいという感覚はよくわかります。

そうめんはエネルギーとなる糖質がとりやすいのもメリットで、ネギなどの薬味から抗酸化作用も期待できます。どうせ食べるなら、1品でタンパク質を含めて、しっかり栄養素をとりたいですよね。

そこで今回は、暑くて食欲が落ちがちな夏でも無理なくタンパク質がとれるように、具にひき肉、スープに豆乳を使った「冷やし担々豆乳そうめん」を紹介します。

暑さで体温が上がっているときは、体温を下げるのには冷たい料理が役立ちます。冷たいものばかり、というのは良くありませんが、毎日、暑熱環境で練習をしている場合は、こういった冷たい料理や食べやすいものでの補給も考えると良いでしょう。

このレシピのスープは、冷やしておいてそのままスープとして飲んでもいいですし、補食としても使えます。

今年は、プロ野球のナイターでも熱中症のような症状がでる選手がいるほど暑い日が続いています。Jリーグでも試合後のインタビューで選手が「夜でもこんなにきついのに、(日中試合や練習をする)子どもたちはやばい」と夏場のスポーツ環境について触れていました。

日本の夏は暑さだけでなく湿度も高く、屋外競技の場合は照り返しの影響もあって身体の消耗が激しいものです。室内競技の場合は、トップレベルの選手になるとエアコンがついた施設でトレーニングを行いますが、施設内と外気とのギャップで体調を崩すことがあります。

食も落ちがちな夏は、冷たく栄養のとれる「冷やし担々豆乳そうめん」をぜひ、取り入れてみてください。

管理栄養士・川端理香