明日2月3日は節分ですね。1年の無病息災を祈って恵方巻きや福豆を食べる行事です。今年は年始から災害や事故が相次ぎ、何気ない日常は当たり前ではないことを改めて感じています。
節分と言えば「豆まき」ですが、私の住む鹿児島は大豆ではなく落花生(ピーナッツ)を撒く習わしがあります。今回は「豆類」と「種実類」についてお伝えします。
ピーナッツはナッツ?
落花生はピーナッツとも呼ばれ、名前に「ナッツ」が入っていますが、実はナッツ類(種実類)ではなく豆類です。ただし、脂質が多いため食品成分表では種実類に分類されています。このため落花生にアレルギーがあったとしても、一般的には他のナッツ類は食べられることがほとんどです。
節分の豆まきで何を撒くかは地域差があり、関東から以西にかけては大豆(炒り大豆)が優勢ですが、九州の鹿児島県、宮崎県では北海道、東北、新潟県と同様、落花生が使われることが多いようです。これは、全国的な落花生の生産量は千葉県が圧倒的であるものの、鹿児島にも種子島など落花生の産地があることが影響していると言われます。殻付きのまま落花生を撒くところも増えているようです。
栄養豊富な豆類&種実類
豆類・種実類としては以下の食材がそれぞれ挙げられます。ともに健康や美容に大切な栄養がたっぷり詰まっており、アスリートにもとって欲しいものばかりですが、意識しなければ日頃なかなか摂ることの少ない食材でもあります。
■豆類…あずき、大豆、えんどう豆、落花生など
・植物性たんぱく質が豊富
・ビタミンB群(B1、B2、B6など)を豊富に含む
・ミネラル類をバランスよく含む
・食物繊維やポリフェノールを豊富に含む
■種実類…クルミ、アーモンド、ゴマ、マカデミアナッツなど
・良質な脂を豊富に含む
・抗酸化作用を持つビタミンEを豊富に含む
・食物繊維を豊富に含む
毎日何かしらの豆類と種実類を
豆類も種実類も味にクセが少ないものが多く、いろいろな料理と相性の良い食材ばかりです。サラダにナッツを加えたり、トマト煮込みに大豆を加えたり、カレーに枝豆を混ぜたりといろんなアレンジができますね。食物アレルギーがなければ、ぜひ毎日、何かしらの豆類と種実類を摂るように心がけてみましょう!
今回紹介するレシピは「サケの豆乳クリーム煮」です。料理名に「クリーム」とつきますが、牛乳や生クリームといった乳製品ではなく、豆乳を使用しています。ご存じのように、豆乳は豆類である大豆の絞り汁です。
「豆乳は無調整と調整のどちらを使った方が良いか」と聞かれることもありますが、無調整よりも調製豆乳の方がクセが強くなく、初めての方には使いやすいですよ。もちろん、無調整豆乳や牛乳で作ってもおいしいので、お試しくださいね。