ご存知の通り、三大栄養素の1つであるタンパク質はアスリートにとってとても大切な栄養素の1つです。肉、魚、卵、大豆加工品、乳製品などにタンパク質が多く含まれていることもご存知のことと思います。

タンパク質には、動物性と植物性があり、上記のうち植物性のものは豆腐、納豆、豆乳などの大豆加工品です。一般的に、動物性の方が必須アミノ酸を多く含み、またバランス良く含まれている食品(アミノ酸スコアが高い食品とも言う)が多いのが特徴ですが、大豆は「畑の肉」とも呼ばれるように、植物性でありながらアミノ酸スコアが高い食品です。

また、食物繊維も含まれているので「血糖値を上げにくい」「脂肪の燃焼を高める」などとも言われています。献立作りでは、植物性に動物性を組み合わせ、「ダブル」で摂れるようにすると良いでしょう。

例えば、朝食には目玉焼きと納豆(卵と大豆加工品)、昼食のお弁当には鶏の照り焼きに豆乳をプラス(肉類と大豆加工品)、夕食には焼き魚と冷奴(魚類と大豆加工品)などのように、メインの主菜に簡単にプラスできる食品を選ぶことも長続きさせるコツです。一品で「ダブルタンパク」となるメニューの一例としては、豚肉と豆腐を使った豚汁や麻婆豆腐がありますね。

写真は、植物性の大豆加工品に動物性の肉を組み合わせた「チーズ入り肉巻き豆腐」です。豆腐は、タンパク質や鉄やカルシウムがより多く含まれている木綿豆腐を使っています。ボリュームもあり、満足感も得られるので減量中にも栄養密度が高いメニューとしてオススメです。

冷奴などそのままだと豆腐をあまり食べないという方も、肉やチーズと一緒だと食べやすいとの声もあります。タンパク質を効率良く摂れるメニューとして、ぜひお試しください。

管理栄養士・石村智子