皆さんがゴルフでラウンドする際、どのような物を持っていきますか? クラブやボールはもちろんですが、汗拭きタオル、ドリンク、距離計、また日差しの強い日や夏場はサングラスや日焼け止め、虫除けも持っていくでしょう。女性はメイク直し用のポーチも必要ですね。それらをカートポーチやラウンドバッグと呼ばれる小ぶりのバッグに入れて持ち運んでいる方が多いのではないでしょうか。

ある女子プロの持ち物の数々

プロはスループレー(休憩を挟まず18ホールをプレーすること)の場合が多いため、キャディがバッグを担いで(バッグ用カートに載せる場合もある)、歩いて回ります。カートポーチのような小さいバッグを持たず、持ち物は全てキャディバッグに入れます。

ある女子プロゴルファーのキャディバッグの中身を見せてもらいました。

クラブ、ボール、グローブ、ティー、マーカーやグリーンフォークは当然のこと、一般ゴルファーがカートポーチに入れるような小物類のほか、アライメントスティックや素振り用バットといった練習道具などまで、かなりの品数を持ち運んでいます。プロにつくキャディは、15kgくらいあるキャディバッグを担いで歩いているということになりますね。

エネルギー補給の補食も携帯

さらに、カステラ、バナナ、プロテインバーなどの補食も持ち運んでいました。ゴルフは長時間にわたってプレーする競技ですので、スループレーの場合、朝食だけではエネルギー切れを起こしてしまいます。テレビ中継で、ラウンド中に補食を摂っている選手の姿を見かけることもありますよね。

プロはプレー終了後も、次の日に備えて調整練習をします。朝食から次の食事までかなりの間隔が空いてしまうので、その時も補食を活用してエネルギー補給をします。プロにとって、補食は重要な役割を果たしているのです。

アマにもおすすめの補食とは

さて、一般のアマチュアゴルファーはランチ休憩を挟むプレースタイルが一般的です(地域によってはスループレーもあり)。一般ゴルファーにとって補食はエネルギー補給としてだけではなく、ミスした時の気持ちの切り替えとしても役立ちます。

補食に適したものは、脂質が少なめで消化の良いもの。携帯しやすく個包装で食べやすいものを選ぶと良いでしょう。具体的には、カステラ、バナナ、あんパン、一口サイズのおにぎり、100%オレンジジュース、エネルギー補給用ゼリーなどで、これらは当日の朝でもコンビニで購入することができます。

また気分転換用には、キャンデーやグミ、ドライフルーツなどがオススメです。小袋4連パックで、スーパーなどで売られている子ども用のせんべいやクッキーは、同組の方へのおすそ分けとしても使いやすいですね。

プロにならって「補食」を活用してみませんか。

写真は「ホットケーキミックスのベビーカステラ」です。生地に何も入れなくてもおいしいですが、今回は鉄を多く含むプルーンと、タンパク質、ビタミンB1を含むソーセージを入れました。チーズやあんを入れるなど、お好みの具材でアレンジしても良いでしょう。

アマチュアゴルファーの皆さんも、手軽に持ち運べる補食を色々と試してみてください。

管理栄養士・石村智子