コーヒーには、カフェインやポリフェノール(クロロフィル)などの成分が含まれており、適量であれば健康に良い効果が期待できます。最近では第3の成分として「トリゴネリン」が注目されており、このたびUCC上島珈琲がその効果についてメディア向けセミナーを開きました。
コーヒー由来の「トリゴネリン」は、コーヒー生豆に多く含まれる成分で、この成分の健康効果に着目した同社は長年、研究を重ねてきました。その中で、特にBMIが23以上30未満の方においては、安静時のエネルギー消費の向上をサポートすることを確認。つまり、基礎代謝が落ちて太りやすくなるミドル・シニア世代の体重、体型維持に役立つ可能性があるということを突き止めました。
この成分は焙煎するほど少なくなるため、含有量を保つには焙煎を浅くする必要がありました。一方で、焙煎が浅いと酸味が強くなるため、おいしさを追求するため味の調整をする必要がありました。
同社研究チームは、コーヒー豆の焙煎方法とブレンド技術を駆使。「コーヒー由来トリゴネリン」を保持しつつも、香り豊かでバランスの良い味わいを実現し、酸味の強いコーヒーが苦手な方でも楽しめるコーヒーを作ることに成功したとして商品化にこぎつけたと説明しました。
コーヒー由来トリゴネリンを含む新商品「スペシャルブレンド」(ワンドリップコーヒー4袋入り)は、同社が機能性表示食品として展開中の「UCC&Healthy」の1つとして販売中です。コーヒーはただの嗜好品ではなく、健康をサポートする重要なアイテムとなるので、日常生活にうまく取り入れると良いでしょう。
基礎代謝は加齢に伴い、低下します。ミドル・シニア世代は食事に気を付けるとともに、適度に運動も取り入れながら筋肉量を保ち、できるだけ代謝が下がらないように努めていきましょう。