アスレシピは6月29日、茗渓学園高校(茨城)ラグビー部の選手、保護者、指導者を対象に、スポーツ栄養セミナー「出張アスレシピ」を開催した。会場とオンラインをつないだハイブリッド講座で、付属の中学生を含め選手約80人と保護者約60人が、管理栄養士・金子香織さんによる「高校生ラガーマンの栄養の基本」の講義を受講した。

管理栄養士の金子さん(前列中央左)と芥川俊英監督(同右)を囲み、アスレシピポーズをする茗渓学園高校ラグビー部の選手たち
管理栄養士の金子さん(前列中央左)と芥川俊英監督(同右)を囲み、アスレシピポーズをする茗渓学園高校ラグビー部の選手たち

茗渓学園は、昨年度まで花園ラグビー場で開催される全国高校ラグビー大会に12大会連続29回出場している名門。展開ラグビーを伝統とし、1988年に大工大高(現常翔学園)と両校優勝を果たしたが、ここ数年は上位進出から遠ざかっている。

今年度はFWを中心にパワーを強化しており、「花園4強」を目指している。増量するにはどのように食事を整えたらいいのか、筋肉量をアップするには何をいつ食べたらいいのかなどについて、具体的なエネルギー量と献立例をもとに、選手たちは自分で実践できる方法を学んだ。

講義をする管理栄養士の金子さん
講義をする管理栄養士の金子さん

選手の3分の1が寮生活を送っている。金子さんの「高校生は自分で食事を整えていきましょう」という言葉に反応して選手たちは自分の食生活を振り返り、講義後はかなり具体的な質問が続出した。中でも、補食やプロテイン(サプリメント)についての内容が多く、金子さんはプロテインを必要とするケースや、むやみにとった場合のリスクについても、1つ1つ丁寧に伝えていた。

菊川逞主将(左下)の号令で金子さんにお礼の挨拶をする選手たち
菊川逞主将(左下)の号令で金子さんにお礼の挨拶をする選手たち

受講者の感想から
・体重を増やしたいと思っていたが、取り組めていなかったので1歩踏み出すきっかけとなった(高校1年・選手)
・体を絞る上で筋肉が減らないようたんぱく質の摂取を心がけたい(高校3年・選手)
・サプリメントよりもまずは食事。特に朝ご飯をきちんととることが大事だということ、補食の摂り方も分かりました(高校2年・選手)
・食生活、栄養バランスチェックシートの10項目を埋められるように食事を作っていきたい(保護者)