秋になり、脂ののった焼き魚や秋野菜がおいしい季節となりました。大根おろしを添えるとよりおいしいのですが、大根をすっている最中や食べた後に、手が赤くなったり、唇が腫れたりした経験がある方はいませんか。

実は、大根にもアレルギー物質が含まれています。今回は、大根やワサビなどの「スパイスアレルギー」について紹介していきます。

皮膚のかゆみ、唇の腫れなど

大根によるアレルギー症状は、「イソチオシアネート」というピリッとした辛味成分やアミノ酸によって出現していると考えられています。主な症状としては、皮膚のかゆみ、発赤、唇の腫れ、口腔内違和感などの皮膚症状、消化器症状などが挙げられます。

大根アレルギーのアレルゲン(アレルギー物質)は加熱に弱いため、生では症状が出るものの、果実と同様、加熱することで症状が出ないこともあります。生で食べる大根おろしだと症状が出るものの、おでんなどの煮物では症状が出ないケースがあるということです。

食べて症状がある際は、無理して食べないようにしましょう。身近に大根アレルギーの方がいる場合は周囲も配慮が必要です。

手袋をしてする、調理済みの商品を利用

また、食べることでアレルギー症状が出るだけでなく、調理中に症状が出ることもあります。大根をすりおろす際にアレルギー症状が出る場合は、手袋を着用してすったり、調理済み商品を利用したりすることをお勧めします。

大根と同じくアブラナ科の植物、ワサビ、マスタード、からし菜、カリフラワー、ブロッコリーなどの野菜でも同様の症状が出ることもありますので、大根でアレルギー症状があった際には注意しておきましょう。症状の出方は、辛味成分によって、また個人差も大きいですが、気にかかる症状がある場合には医療機関を受診しましょう。

今回紹介するのは「冷凍野菜とシラスの時短米粉パスタ」です。ここ最近は、猛暑や異常気象などで野菜が高騰し、米不足のニュースが各地で聞かれるようになりました。そんなときは、時短にもなり、比較的価格が安定している冷凍野菜と米粉パスタを活用しましょう。

冷凍野菜は切る、茹でる手間や洗い物が省けるため、随分と時短になりますよね。今回使用しているホウレン草は、ビタミンC、鉄などが含まれています。しらすは、小魚ではありますがカルシウムが豊富に含まれており、骨強化のみではなく、筋力アップの底上げにもつながります。

節約レシピとしてもお勧めの1品です。みなさんもぜひ活用してみてください。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子