「タンパク質をとるなら、大豆よりも肉の方がいいですか?」と、よくたずねられることがあります。

確かに、肉の方が筋肉つきそうなイメージがありますよね。しかし、肉も大豆も、同じタンパク質を多く含む食品です。どちらが良い、どちらが優れた食品だということはありません。

100に近いほど理想的な数値、アミノ酸スコア

タンパク質の栄養価を示す指標として「アミノ酸スコア」があります。これは、食物に含まれている必須アミノ酸がどのくらい満たされているのかを数値で示したもので、100に近い数値ほど理想的な数値となります。

アミノ酸スコアが100の代表的な食品は次の通りです。

<アミノ酸スコアが100の代表的な食品>

卵、牛乳、牛肉、豚肉、鶏肉、アジ、サケ、大豆、豆腐、納豆、豆乳

牛肉、豚肉、鶏肉といった肉、アジやサケなどの魚、大豆や豆腐などの大豆製品もアミノ酸スコアは100です。肉や魚は動物性のタンパク質で、大豆、大豆製品は植物性のタンパク質と違いはありますが、アミノ酸スコアにおいては変わりません。1つの食品をどれかだけ食べるのではなく、さまざまな食品からタンパク質をとりましょう。

今回は「大豆たっぷりヒジキご飯」です。大豆は水煮を使い、乾燥ヒジキを戻しておきます。

お米をといで調味料とともに炊飯器に入れて炊き上がるのを待つだけ。簡単にタンパク質などの栄養がとれるメニューです。

管理栄養士・舘川美貴子