量の目安は「7日分」
かつては3日分と言われていましたが、現在は大規模災害発生を想定し、7日分以上の備蓄を政府が推奨しています。飲料水は1人1日3リットルが目安。手や顔を洗う生活用水や、トイレットペーパーなどの日用品、食品を調理する熱源なども必要です。
災害が起きてから買いに走っても手に入らないかもしれません。自然災害時は、自治体や周辺も被災しています。誰かに助けてもらえるとは考えず、自分でできる備蓄はしておくことをおすすめします。
家族で情報共有、分散して保管を
災害はいつ起こるか予測ができません。家に子どもたちだけでいるときに起こる可能性だってあります。災害が起きたらまずどうするか、何を持って逃げるか、どこに用意してあるのかなど、家族全員で定期的に情報共有しておくことが安心につながります。
食料を保管する際のポイントとして、今泉さんは「分散備蓄」をすすめています。1カ所にまとめてしまっておくと、そこが使えなくなってしまったら全てが無駄になってしまうからです。家の中の何カ所かに分けて保管しておくとよいでしょう。
第2回は、具体的な備蓄食料の選び方について紹介します。
◆今泉マユ子(いまいずみ・まゆこ) 管理栄養士、防災士、災害食専門員、食育指導士、調理師ほか。管理栄養士として食育、災害食に力を注ぎ、レシピ開発、商品開発に携わるほか、防災食アドバイザーの資格をいかし、全国各地で講演、講座を行う。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などで活躍中。著書多数。