<ポテトパワー(4)>

今回は、「カリウムの王様」と言われるポテトのパフォーマンス力に注目します。

カリウムは体内の余分な塩分の排出を助ける栄養素で、カリウムが多くナトリウム(塩分)が少ない食事をすることで、高血圧や脳卒中のリスクを減らすという研究結果があります。ただそれだけではなく、カリウムは私たちのパフォーマンスにもさまざまな分野で貢献しているのです。

筋収縮をサポート、バナナ2本分のカリウム

まず、「筋肉の収縮活動のサポート」があります。カリウムは筋肉細胞の中にたくさん含まれていて、筋肉細胞の外側に多く含まれるナトリウムと良いバランスを保ちながら、運動やトレーニングを行うための情報伝達をスムーズにしてくれています。

カリウムの1日の摂取目安量(mg)は次の通りです(日本人の食事摂取基準2020より)。

      男子  女子
6~7歳   1300 1200
8~9歳   1500 1500
10~11歳  1800 1800
11~14歳  2300 1900
15~18歳  2700 2000
18歳以上  2500 2000

カリウムは、ホウレン草や納豆、枝豆、豚ヒレ肉、鶏ささみ、カツオ、ブリ、サケなどに豊富に含まれていますが、皮つきポテト1個(148g)にも約620mg含まれています。カリウムが豊富なフルーツの代表、バナナ(中サイズ、約70g)2本分の量が摂取でき、15~18歳男子が1日に必要な量の約4分の1がとれるのです。

ポテトの皮にも栄養が豊富

今回は、そんな米国産ポテトを皮ごと使った「パフォーマンスUP☆米国産ポテトグラタン」を紹介します。実は米国産ポテトの皮にも、抗酸化パワーのあるクロロゲン酸や腸内環境を整える食物繊維などの栄養素がギッシリ詰まっています。

材料には、忙しい時にとても便利な「米国産冷凍ポテト」を使用しました。ミートソースには、ひき肉に缶詰のトマト、ニンジン、タマネギを入れて栄養価をアップさせています。

グラタン皿にミートソースを敷き、その上に米国産冷凍ポテトとチーズ、パン粉をのせてトースターで焼いたら完成! の楽チンレシピです。ホクホクやわらかいポテトとミートソースやチーズのコクが合わさって、おいしさで思わず笑顔があふれることでしょう。

ちなみに、生鮮ポテトを使用する場合は、皮についた汚れをきれいに洗い流して、有害物質(ソラニン)が含まれている芽や緑変した部分をしっかり取り除いてから調理するのがポイントです。米国産冷凍ポテトを使用すれば、汚れを取り除く手間が省けるのも良いですね。

さて、これまで4回にわたって、米国産ポテトの魅力をお伝えしてきましたが、いかがでしたか? ジュニアアスリートのパフォーマンスをさまざまな面からサポートしてくれる米国産ポテト。ぜひ、皆さんの日々の食生活にも役立ててもらえるとうれしいです。

LOVE U.S. POTATO!

元NFLチアリーダー・松崎美奈子