寒さが厳しくなり、風邪やインフルエンザなどの感染症が流行する季節になりました。

フィギュアスケートのグランプリシリーズも開幕。テレビの報道などに映るフィギュアスケートの選手たちは、リンク外では常にマスクを着けていますね。体脂肪の少ない選手たちは特に免疫力が落ちやすく、感染症のリスクと常に戦っています。免疫力を高め、感染症を予防するためにも食は非常に重要です。

3食+補食で不足分を補う

嗜好品のイメージが強い「おやつ」ですが、アスリートや成長期の子どもたちのおやつは「3食で不足しがちな栄養素を補うためのもの」、つまり「補食」です。学校や部活から帰って夕食までの間食や、休みの日のおやつ、何を食べていますか? 

アスリートや成長期の子どもたちに不足しやすく、特に意識して摂りたい栄養素がタンパク質、糖質、カルシウム、ビタミンCの4つです。運動して傷ついた細胞を修復し、より強く作りかえるにはタンパク質、糖質、カルシウムが欠かせません。そして免疫力を高め、感染症を予防するために重要な役割を果たすのが、タンパク質とビタミンCです。

タンパク質や糖質、カルシウムも

風邪予防に効果的なビタミンCは、生の野菜やフルーツに豊富に含まれています。フルーツとコップ1杯の牛乳を摂るだけでカルシウム、タンパク質、ビタミンCがしっかり確保できます。これにおにぎりやパンなどエネルギー源になるものが加われば、あっという間にアスリートのおやつの完成です。旬のミカンはビタミンCの宝庫です。ぜひ取り入れてみてくださいね!

今回紹介するレシピは、冷やご飯がおいしく食べられる「ライスピザ」です。子どもたちの大好きなピザをよりアスリート向けにアレンジしました。

先ほど挙げたタンパク質、糖質、カルシウム、ビタミンCすべてを一気に摂れる優秀な補食メニューです。火を使わずにできるので、小学生でも自分で作ることができます。自分の体調管理を自分でできることも、選手として大切なことですね。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・川口郁子