シーン別の疲労回復おすすめ食材・栄養素
シーン別におすすめの料理や栄養素を見てみます。
●普段の練習
肉体的な疲労で食欲が落ちがちです。レモンなどの酸味のある果物で胃液分泌を促進させ、しっかりご飯などの糖質を摂りましょう。ビタミンB1が豊富な豚肉を使った料理、ニンニク、タマネギ、ニラ、ネギなどのアリシンを含む食材も加えるのがポイント。ショウガ焼き定食、ニラレバ炒め定食がオススメです。スポーツドリンクの飲み過ぎは食欲を落とすので気を付けましょう。
●試合
試合に対するストレスや緊張感で精神疲労も高まります。免疫力も低下するため、ケガにも注意が必要で、βカロテン、ビタミンC、クエン酸を積極的に摂りましょう。
練習時にしても試合時にしても、疲労度が激しいと消化液も低下します。脂質の少ない食材や部位を選び、調理方法も工夫して、消化の良いものをとるようにしましょう。
糖質…ご飯、パン、麺、イモ
タンパク質…卵、アサリ、エビなどの魚介類、乳製品、赤身の肉
ビタミンB1…豚肉、ハム、サケ、タラコ、大豆製品
クエン酸…かんきつ類、酢、キムチ、梅干し
今回は、疲労回復に効果的な食材を詰めた「疲労回復ごほうび弁当」を紹介します。見た目も華やかで、ふたを開けた時にテンションが上がり、食欲も湧くことでしょう。
ご飯を酢飯にすることでクエン酸が摂れます。豚肉でビタミンB1、緑黄色野菜のトマト、オクラ、ブロッコリーでカロテン、アサリで鉄を補給します。
デザートは牛乳カン。グリーンとゴールドのキウイを使っていますが、酵素の関係でゼラチンでは固まらないため、寒天を使っています。安価で手に入りやすい冷凍のブルーベリーとレッドベリーも利用しています。
秋は運動会や行楽シーズン。部活弁当を様々なイベントにも活用してください。
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