私が勤務する女性アスリート外来には、月経痛など身体の不調を感じて受診にくるアスリートが多くいます。我が子の様子を見て保護者から受診をすすめられたというケース、選手本人がわらをもつかむ気持ちで来院したというケースもあります。

月経痛の中でも、日常生活に支障をきたすほどの状態を「月経困難症」といいます。病名に「困難」がつくほどの病的な症状です。腹痛が強くて我慢できず、学校や部活を休んでしまうこともあるでしょう。

超低用量ピルなどを利用も

そんな時は、痛み止めを飲んだり、超低用量ピルやプロゲステロン製剤を利用した月経コントロールをしたりすることも1つの選択肢です。

月経痛は我慢するのではなく、上手に対応策を考えていく時代です。以下の症状がある場合、婦人科を受診し、ホルモン治療を検討してもよいでしょう。

□寝るときにパンツタイプのナプキンを使う、夜用ナプキンが2時間もたないなど月経量が多い
□月経痛で学校や練習を休むことがある
□月経不順がある
□鉄剤やサプリメントなどの補給では貧血が治らない

超低用量ピルやプロゲステロン製剤も、様々な種類があります。婦人科では医師に詳細を聞き、納得してからの薬を服用するようにしましょう。

内服直後はむくみなどの不快感があることもありますが、しばらく続けることで緩和されることも多くあります。私が見ているアスリートも、ホルモン治療をして苦痛から解放され、競技に打ち込むことができて成績が向上した、充実した学校生活を送ることができるようになったというケースも多々あります。

女性アスリートの身体も体調も年々、変わっていきます。そのときの体調管理についてどのように向き合っていくか、相談できるかかりつけの婦人科をみつけておきましょう。

今回は、「マグカップのココア蒸しパン」を紹介します。ホットケーキミックスにココアと牛乳を入れてよく混ぜ、マグカップに入れてレンジで加熱するだけの簡単レシピです。

調理時間はわずか10分、フライパンを使わないおやつレシピ。補食にも最適です。

女子アスリート/管理栄養士・上木明子