プロゴルファーの試合は春先から初冬までがオンシーズンですが、一般ゴルファーは一部の地域(降雪などでクローズ)を除いては、1年中プレーの機会があります。ゴルフをしない人たちから見たら、こんな寒い日や猛暑日にわざわざ…と理解できないかもしれませんね(笑)。

最近は、冬であれば地面が凍ってティーが刺さらないようなことは少なくなり、ウェアも薄手でも温かくプレーしやすいものも出回ってきています。一方で、夏は対処が難しくなってきています。ウェア、アイスバッグ、日傘のほか適切な水分補給等、十分な対策をしてもとても太刀打ちできない日もあります。

夏のラウンドで指標とするのは、暑さ指数(WBGT)です。環境省と気象庁が全国を対象として暑さ指数の予測に基づいて、熱中症警戒アラートを発表しており、ニュースや天気予報等でも耳にしていることと思います。

暑さ指数は、気温だけではなく、湿度と輻射熱から計算されます。日本スポーツ協会や日本ゴルフ協会からも自分の身を守るための情報が発信されています。

また、一部のゴルフ場ではプレーヤーと帯同キャディーの健康を守るために、暑さ指数により、プレーを中止するという対策を取っています。そのような状況を理解し、私たち自らが自身の健康を守る行動をし、長くゴルフを楽しめるようしていきたいですね。

そのために最低でも「睡眠不足でラウンドをしない」「朝食を食べる」「こまめな水分補給(ラウンド前からも)」の3点だけは遵守してほしいと思います。

毎日の食事は「基本の食事の形」に少しでも近付けるよう整えましょう。ラウンド後、疲れて帰って食欲もあまりないからと、冷たいそうめんだけというのは、疲労回復も遅れ、夏バテの原因にもなります。

今回は、そんなお疲れのときにおすすめのレシピを紹介します。「カツオのタタキとトマトの香味野菜たっぷりそうめん」です。そうめんにのせるだけで、主食+主菜+副菜の働きのある一品になります。

レシピのポイントはガリ(ショウガの甘酢漬け)。カツオの生臭みを消し、食欲増進作用もあるので、ぜひお試しください。また、キュウリの薄切り(塩でもむ)や温泉卵を加えても良いでしょう。

管理栄養士・石村智子