食物繊維で腸内環境を整える

実は、そんな水素は体内でも作り出されているのです。どこで作られていると思いますか?

それは、です。

私たちの腸に棲む腸内細菌が水素を発生します。つまり、水素を作り出すことのできる健康な腸が、抗酸化にも重要な働きをしているのです。

おなかの調子が悪い、便秘や食物繊維の少ない食事が続いている、おならが臭い、膨満感があるなど、腸の調子が悪いことが多い人は、水素の観点からも疲れがたまりやすく、体がサビやすいことが分かります。

腸内細菌に元気に働いてもらうのは、まずはエサとなる食物繊維が大切です。食物繊維はどうしても不足しがちな栄養素なので、アスリートであれば、野菜を中心に、ワカメや海苔などの海藻、キノコ類を朝からしっかり摂ることが重要です。抗酸化できる体にするため、毎日、外部からの抗酸化物質(ビタミンA・C・E)と一緒に食物繊維を意識してとりましょう。

旬の春キャベツを使った「キャベツのコールスローサラダ」
旬の春キャベツを使った「キャベツのコールスローサラダ」

今回紹介するレシピは、キャベツがたっぷり食べられる「キャベツのコールスローサラダ」。旬の春キャベツを使いました。簡単に、すぐできるように、少なめの材料のレシピですが、好きな野菜や水煮大豆を加えてもおいしくできます。

キャベツのコールスローサラダ
キャベツのコールスローサラダ

マヨネーズの量はほんの少しで、市販のコールスローに比べてヘルシーに、たくさん食べられます。生野菜はマリネ(漬ける)することで、カサが減り、たっぷり食べることができますので、ぜひお試しください。

管理栄養士・園部裕美

※参考
 独立行政法人国民生活センター「容器入り及び生成器で作る、飲む「水素水」 -「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です(http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20161215_2.pdf)」